実際のところどうなんだろう?
ってか、口パクは聞いたことがあるけど「被せ」って何?
アイドルグループだとAKBやジャニーズグループに毎回「口パクがー」って話が上がりますね。
今回はBTS(防弾少年団)の口パクについて調べていると「これは口パクじゃなくて被せです」とか「これは絶対に生歌なんです!」と終わりのない論争がやはりありました。
今回は決定的な証拠動画が見つかったので、「口パク」「被せ」「生歌」の違いを解説しつつご紹介します。
(音楽について専門的な勉強をしている方に取材をさせていただきました。ご協力感謝します。)
防弾少年団の口パク疑惑の前に被せ、生歌との違いを解説
まずは口パク、被せ、生歌 3つの違いからご解説します。
口パクとは?
口パクとは、歌手の持っているマイクの音量をOFF(もしくは口だけ動かして歌わない)にして、事前に収録したCD音源などをライブ会場などで流す方法です。
SMAPの中居さんは「俺だけライブでマイクの電源切られていた」と笑い話にすることもあります。
・ダンスやパフォーマンスに集中できる
・ダンスやパフォーマンスで息切れしても歌に影響がない
・口と歌がずれて口パクがばれてしまう可能性がある
被せとは?
被せとは、歌手の持っているマイクの音と事前に収録したCDなどの音源の二つの音をミキサーなどで調整してライブ会場などに流す方法です。
音響担当のスタッフが音を聞きながら生歌の音を大きくしたり、CD音源などの音量を大きくしたり調整します。
つまり、音量調節が下手くそなスタッフだと「よく聞くと2重に聞こえる」んですね。
・少し音程がずれてもある程度ちゃんと聞こえる
・音楽番組だと後から音声を調整して放送できる
・歌っている人のタイミングがずれると2重に聞こえる
・ライブでテンションが上がると高音になりがちな歌声が突然CD音源に切り替わると温度差が出てしまう
生歌
生歌とは、CD音源などを使わずにマイクの歌声がそのままスピーカーから流す方法です。
事前に収録したCD音源などを使わないため、テンションが上がった歌手のその場だけで聞ける音源が楽しめます。
・歌詞間違いなどのアクシデントも笑って想い出にできる
・声変わりで音域が変わることもある
・ダンスやパフォーマンスで息切れして歌えなくなることがある
歌手がパフォーマンスし観客が楽しめることが一番の目的なんだにゃ
エンターテイナーはその目的を達成するためには、必要に応じて「口パク」「被せ」「生歌」を使い分けてるんだにゃ!
バンタンの口パク、被せ疑惑はネットで沢山出てくる
BTSが番組でパフォーマンスをするたびにネットでは口パク論争が広げられます。
口パクしてるんじゃないか派
口パクしてない派
口パクというのは誉め言葉という反論も(生歌がCD音源に聞き間違えてしまうほど上手いという意味)
煽り耐性が強いARMY達でした。
BTSがFNS歌謡祭2020であえて歌わず口パク疑惑を撃破!生歌をアピールしたテテが話題に
2020年12月2日、FNS歌謡祭第一夜にてBTSが出演。
新曲の「Dynamite」をFNS歌謡祭で発表するためだけにこのステージを作ったそうです。
左後ろの黄色い絵にはさりげなくFNSと書かれています。
注目なのはこのステージでV(テテ)のソロパートであえて「歌わずに手を叩く」ことで口パクじゃなくて生歌だよとさりげなくアピールしたのです。
1:05~ テテがあえて歌わずに手を叩いているシーン
最初見たときはなんで歌わないんだろう?と思っていましたが、そういう意図があったんですね。
アメリカの音楽番組では生歌を披露
海外の歌番組でもライブを披露しているBTSですが、動画をよく見てみると歌い終わった後に息遣いが聞こえるものがありました。
被せはありますが最近はコーラス部分だけだったり音量調節などでほとんど歌っています。この間のアメリカの番組では完全に生歌でした。
MAMAやMMAもマイクから声が聴こえました。
引用:TheEllenShow
4:22~歌い終わった後からハァハァと息遣いが聞こえてるのが分かります。
マイクがONになっているとはいえ、被せと生歌の判断はここだけではできませんね。
Best Artist 2020では被せ?
2:04~から音声が途切れていますがかすかに歌が聞こえています。
これは完全に生歌というよりも被せ?の可能性がありますが、
TMAでのDynamiteをアカペラ
The Fact Music Awards 2020 TMA 2020にてDynamiteを披露した際、1:50~から曲が終わりBGMも無くなった状態からアカペラで歌い続けるというアピールする驚愕のパフォーマンスです。
歌声のトーンが曲と変わらないのでこれは生歌だと思われます。
まとめ BTSに限らず口パクかどうかなんて
口パクや被せの歌唱方法は主にアイドルなどのアーティストが用いる手法です。
ただの歌手であれば突っ立って歌っているだけでいいのですが、アイドルなどはダンスも同時に行わなければならないからです。
歌いながら動き続けるダンスをしたことがあるでしょうか?
カラオケであれば座りながら、立ちながら歌う事はあるでしょうがダンスをしながらだとかなりキツイことが分かります。
運動をするために呼吸をしながら歌を歌うために呼吸をするという実はかなりハードなことをやってのけています。
歌を歌ってファンに音楽を届けるだけならスタジオで収録した音源が一番安定して、音響スタッフが緻密に音質を調整したりできて完璧なものが出来上がります。
ライブではそうはいきません。
CDや収録された音源を聞いてファンになった人に対面で会わなければならないのです。
ライブではテンションが上がって興奮してしまうと音程が上がってしまうと言います。
生でダンスを披露し、観客のテンションを上げるためには多少被せなどの手法を使っても「観客に最高のエンターテイメントを提供する」という観点からは問題ないと思っています。
アイドルグループはBTSに限らずどのライブでも口パクがどうこうという話題があがっているようですが、個人的に正直どうでもいいと思ってます。
音楽を提供する側が「観客が最も喜ぶ」と思った方法をとればいいのです。
それが気に入らなければCDを買って家で聞いていればいいだけという話と思っています。
この論戦には終わりはないようですが、ライブ動画を見た限り少なくともBTSは口パクで歌っていないということはないようです。